私は少し前に、パーカーの万年筆を買ってもらいました。
モデルはソネットのプレミアムで、実際に店舗で試し書きをして慎重に選んだものです。
パーカーの筆記具を初めて使った小学生の頃にその衝撃を受けてから、自分の中ではパーカーはかなり信頼できるブランドです。
ちなみに、万年筆の人気ランキングもチェックしてください
私の万年筆は、今は無いようです。
が参考になると思います。
この買ってもらった万年筆は、まず何と言っても見た目がゴージャスです。
私の購入したのは、カラーは光沢のあるチョコレート×ゴールドで、ボディには細やかな矢筈模様があります。
クリップ、トリム共に上品な金色です。
トリムはやや太めで存在感があり、華やかさを感じられるでしょう。
デザインは硬派な男性向けというよりも、女性向けな華美さを意識していると思われます。
PVD仕上げなので、持ってみると細さの割に重みがあります。
キャップは押し上げて取るタイプになっています。
万年筆自体に十分重さがあるので、キャップは外して書くのが好みです。
ニブはFで、滑らかさのある18金でできています。
細身ではあるもののペン先が大きいので、使っていると人目を引くかもしれません。
先端の方にはクラシカルな格子柄が斜めに入っているのがまたオシャレです。
グリップにあたる部分は黒で、捻って取るキャップではないので螺旋状の溝などはありません。
グリップの部分が2.5センチ程あるので手に馴染みやすく、持っていてしっくりきます。
ただ今は、チョコレート×ゴールドが見当たりません。
同系列のものを紹介します。(または最初のパーカー万年筆「ソネット(プレミアム)」一覧から良いものを探してみてください)
細かい点は、公式サイトを良く見てくださいね。
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インクは、カートリッジとコンバーターどちらも使えます。デフォルトだとカートリッジが付いてきました。
私は別売りだったパーカーのコンバーターを買ってきて、お気に入りのインクを幾つか試してみました。
入れたインクはパイロットの色彩雫「紺碧」と「露草」、ペリカンの「ターコイズ」です。
最初に紺碧を入れたのですが、この時インクフローの良さに思わず驚きました。
ノートに書いたのですが、書いた直後のインクが紙の上で盛り上がります。
これがまたツヤツヤと美しいもので、思わず見入ってしまうほどです。
わら半紙やキャンパスノート以下の品質の紙の他では、裏写りはしませんでした。
いかにも滲みそうなほどインクが潤沢でしたが、意外と殆ど滲むこともありません。
紙はツルツルした質感のものの方が、筆跡がクッキリするしインクの濃淡もハッキリするので綺麗です。
ニブはFですが、海外製万年筆の例に漏れず筆跡は太いです。
なので手帳などの狭いスペースに画数の多い漢字を詰め込んで書くのには、あまり適していません。
この万年筆が真価を発揮するのは、手紙や私用のノートなどの文字を大きく書ける場面です。
インクフローがとても良いおかげで、インクの色合いを楽しむのにうってつけのモデルです。
紺碧の他にも露草やターコイズなどカラフルなインクを引っ張りだしてきたのも、そんな遊び心を刺激されてのことでした。
万年筆と言えばブルーブラックのインクを入れて厳格なイメージを持ちがちですが、ソネットはポップなインクの方が見ていて美しいように思います。
黒色の強いインクだと、筆跡がかなり重厚感のある印象を与えてしまうかもしれません。
いい所を色々言ってきましたが、惜しむらくはキャップに空いた空気穴です。
このために、インクを入れて放置しているとすぐに乾いてしまいます。
ネットを見ると、この穴をテープなどで塞いで使っている人もいるようです。
しかしインクを入れたら放置しないで早めに使ってしまえば、気にならないことではあります。
あと、細身に似合わず重量があるのもデメリットです。
ペンの自重のおかげでペン先を紙に意識して押し当てる必要がないのはいいものの、長時間筆記していると手首が疲れてきます。
それ以外については、特に不満はありません。
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実用的というよりも、趣味で字を書くのを楽しみたい人向けだと思います。
ペン自体が曲者というわけではないので、ある程度慣れた人が持てば思いのままの字が書けると思われます。
最初の頃は少し扱いづらさを感じたものの、慣れてカラフルなインクを入れてからは評価がガラッと変わった面白い万年筆です。