私はPC周辺機器ロジクールの製品でデスク回りを固めていて、最早ファンとかマニアいうか信者に近い状況ですが、スピーカーもキーボードもここまでロジクールまみれになる切っ掛けになるガジェットと言うのが存在します。
多ボタン式マウスの『G600』シリーズです。
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色々マイナーチェンジされているようで名前の後ろの文字がrとかtとか変化していて、私が最初に購入したのはrの頃ですが、包装の仕様などが変更されているだけで(最新型のtのパッケージは意外と簡素です)マウス本体そのものに違いはありません。
まあ、それだけ完成されていて好評と言う事なんでしょう。
さてこのG600は所謂ゲーミングデバイスと呼ばれるもので、各メーカーがPCゲームに最適のアイテムと謳って販売しているものですし、実際その物のデザインがビックリするほどメカ丸出しだったり、付属ソフトがある場合のユーティリティーはゲームを遊ぶのに最適化されている事が多いです。
が、別に絶対にゲームのために使ってやる必要はありません。
というかそもそもゲーミング云々と言う規格が存在するわけではなく、業界が結託して勝手に言ってるだけですからね。
しかしゲーム対応のために耐久性に優れていたり人体工学デザインだったりとユーザー側に利点のあるアイテムも多いです。
そしてロジクールG600シリーズの最大の特徴は12個もあるサム(親指)ボタンの存在です。
MMORPGへの最適化を謳ったG600は、本来複雑なコマンドが必要な操作をボタン1押しで可能にし、そのためのボタンを12個も揃えているという構造で見た目にも非常にインパクトがあります。

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あと機能面ではどうでもいいですがこのサムボタン、光ります。
さて、この過剰ともいえるボタン数をゲームを離れたところで生かせるかと言うと、それはもう驚くほどに生かすことが出来ます。
この12個あるボタンにコピーや切り取りにペースト、enterキーなどの基本的なキーをまず設定します。
さらにブラウザならばタブ移動やタブ消去&復活など、アプリに合わせた操作を好きなボタンに割り振ることで作業効率が倍に向上します。
倍というのは多少の誇張があるとしても、感覚としては嘘では絶対にありません。
キーボードに左手を持って行ったり、文字列を選択して右ボタンを押して、メニューを開いてと言うのは思った以上に作業量を圧迫しているというのが、このG600を導入して初めて分かったのです。
多ボタン式のゲーミングマウスは多いですが、普段使いの全てのショートカットを割り振れるレベルのボタン数の物はそこまで多くある訳ではないのです。
G600は錘が入っていて重く、またボタンを体が覚えるまで1週間掛かったり手に負担のない持ち方にはコツが要ったりと必ずしも手放しでお勧めできる点ばかりではありません。
また最安クラスのマウスと比べると正直値段も張ります。
が、それら全てのハードルをクリアできたのならば、私のように複数ある全てのPCのために一台ずつ用意するほどに、それなしではやっていけない快適さを得られる事でしょう。
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