昨今のオーガニックブームにより、布ナプキンにシフトする女性が増えているそうです。
私も友人に勧められて布ナプキンを使い始めて、3年たちました。
布ナプキンに変えてからは、体調面、精神面の改善を実感しています。
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そこで、私が感じた布ナプキンのメリット、デメリットをまとめてみました。
これから布ナプキンを使ってみようと思っている方の参考になればうれしいです。
布ナプキンの6つのメリット
数年前からオーガニックブームが続いていますよね。
肌に直接触れるものは身体に優しく良いものを…というナチュラル志向の方がとても増えてきました。
そんな時代の流れによって、布ナプキンの存在が見直されてきています。
実際に、布ナプキンの売り上げは6年前から約2割増しで売れているそうです。
それでは、布ナプキンにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
付け心地が良い
使い捨てナプキンのキャッチフレーズといえば、もれない・むれない・かぶれない、ですよね。
最近に使い捨てナプキンは性能が向上していますので、ある程度はクリアしていると思いますが、やはり異物感を感じてしまうもの。
動いたときに感じる紙のパリパリする感覚は、どうしても避けることができません。
その点、布ナプキンは、その名の通り布でできていますので、下着を付けているのと同じ感覚ですので、異物感はゼロ!
私も初めて布ナプキンを使用したときには、この気持ち良さに驚愕しました。
また、むれに関しては全く感じません。
それはそうですよね、下着と同じ素材でできていますから。
私は肌が強いので、かゆみやかぶれ症状を感じたことがなかったのですが、使い捨てナプキンによる肌トラブルを経験している女性はとても多いそうです。
私に布ナプキンをすすめてくれた友達は、肌が弱く、かぶれにくいと謳っている使い捨てナプキンを使っても毎回かゆみの症状があったそうです。
それが、布ナプキンにしたとたん全くかゆみ症状がなくなったそうです。
ですから、使い捨てナプキンでかゆみやかぶれの症状がある方は、布ナプキンが本当におすすめです。
私はこれまで使い捨てナプキンを長い間使用してきたので、異物感やむれにも慣れてしまっていたのですが、布ナプキンを使って、これまでどれだけガマンをしていたのか…と思い知りました。
ニオイが気にならない
ナプキンを取り換えるときに感じる独特なニオイ。
あれ、イヤですよね。
生理中は、あのニオイが外にもれてしまわないか、いつも気にしていました。
生理中の独特なニオイの原因は使い捨てナプキンに使われている高分子吸収剤と血液の化学反応によるものだそうです。
ですから、布ナプキンを使用すると血液の臭いだけとなるので、あの独特のニオイは全く感じられなくなります。
血液の臭いはほとんど気になりませんので、ナプキン交換のときの不快感は全くなくなります。
身体の諸症状に効果的
布ナプキンにしてから、生理痛が全くなくなったという女性や、月経量がかなり減少したという女性、冷え性が改善したという女性や、痩せたとう女性などもいらっしゃいます。
私の場合は、冷え性が改善したという実感があります。
使い捨てナプキンを使用していたときは、生理中の冷えがひどく、夏でもカイロを使っていたこともあります。
それが布ナプキンにした途端、ほとんど感じられなくなるくらいに改善しました。
科学的根拠がある話しではないのですが、使い捨てナプキンに使用されている水分吸収剤が身体の熱までも奪ってしまうため、冷えを感じてしまうのかな?って思います。
また、石油素材を使った使い捨てナプキンをデリケート部分の粘膜に直接当てる行為が、生理痛や月経量増加を促しているのではないか、という意見もあります。
エコ
使い捨てナプキンは、使用すれば捨てるだけですのでゴミとなります。
また、使い捨てナプキンは汚物入れに捨てるときに使うトイレットペーパーや、汚物入れにかけるビニール袋、使い捨てナプキンを包んでいる包装、外袋など、もゴミとなります。
使い捨てナプキンを使うことで、これだけのゴミがでることになります。
そして、使い捨てナプキンには石油素材が使われていますので、燃やすときにはダイオキシンなどの有害物質が排出されるため環境汚染の原因ともなります。
一方布ナプキンは繰り返し使うことができますし、燃やしても有害物質を出すことはありません。
布ナプキンがとてもエコな商品だということがわかりますよね。
経済的
1日平均6枚の使い捨てナプキンを使用し、1回の生理期間が5日間と考えると、1回の生理で使う使い捨てナプキンは約30枚という計算となります。
私の場合、普通の日用や多い日用、就寝用のナプキンを使い分けていましたので、1回の生理で約500円かかっていました。
女性の一生で、生理期間は約40年と言われています。
使い捨てナプキンを40年間使い続けると、500円×40年=240000円。
それでは布ナプキンではどうでしょうか。
オーガニック素材の良い布ナプキンのセット(生理1日分)が7700円で購入できます。
このセットに、替えのパッド(4枚で2420円)3セット(12枚)あれば、1回の生理には十分です。
つまり、7700円+2420円×4=14960円
布ナプキンの寿命は5年と考えると、40年間で8回買い換える計算です。
つまり、14960円×8回=119680円
使い捨てナプキンの半分以下の金額となる計算です。
布ナプキンは経済的だということがわかりますね。
自己管理ができる
使い捨てナプキンは血液を吸収して閉じ込めてしまうので、自分の月経量がどの程度だったかを判断することが難しいですよね。
一方、布ナプキンは血液をそのまま受け止めますし、自分の手で洗うこともあって、月経量は一目瞭然です。
また、血液の色や状態の変化などもすぐに気が付くことができます。
子宮や卵巣の疾患は、月経の変化で気が付けることが多いので、これはとてもメリットだと思います。
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布ナプキンのデメリット
布ナプキンのメリットをたくさん紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。
ここでは、私が布ナプキンを使用する上で感じているデメリットを紹介したいと思います。
面倒
使い捨てナプキンの場合、使用後は汚物入れに捨ててしまえばお終いです。
ですが、布ナプキンは繰り返し使うナプキンですので、手洗いと洗濯をする必要があります。
この手間が、布ナプキンの一番のデメリットだと感じています。
また、外出先で布ナプキンを交換する場合、使用したナプキンをジップロックなどの密閉袋に入れる行為も必要となります。
これも手間だと感じています。
そして、もし旅行のときに生理が重なってしまったとき、使い捨てナプキンであれば持って行ったナプキンがどんどん減っていくのですが、布ナプキンだとそうはいきません。
こうした、洗う手間、入れる手間、持ち出し枚数が減らないなどが面倒と感じてしまうことは、私にも多々あります。
ですが、布ナプキンを使用しているときの快適さ、冷え改善のメリットなどを考えると、これらの手間は何てことありません。
モレ
使い捨てナプキンは大量の経血が出ても、素早く吸収をしてもらさないメリットがあります。
これは布ナプキンにはかなわないメリットです。
ですから私は、月経量の多い2日目や、外出で長時間ナプキンを取り換えられない可能性があるとき、月経量が多い就寝時には使い捨てナプキンを使用しています。
布ナプキンだけしか使わない!!という決めつけをせずに、使い捨てナプキンも併用して使うことで、快適な生理ライフをおくれると思っています。
布ナプキンの選び方
布ナプキンユーザーの私がおすすめする、布ナプキンの選び方を紹介したいと思います。
たくさんの布を使っていない物
布ナプキンには、たくさんの布を重ねたものや、分厚い布を入れて一体型にし、もれを防ぐタイプのものがあります。
これは、中に入っている布がきれいに洗えない可能性がありますし、きちんと乾かない可能性もありますので、衛生的におすすめしません。
もちろん、生地1枚で経血を吸収するのは不可能ですのである程度布を重ねるのは仕方ありませんが、なるべく枚数が少なく、分厚くないものを選ぶことをおすすめします。
おすすめしたいのは、下着に装着する土台となるナプキンに、吸収パッドを重ねていく方法です。
お洗濯も、パッドと土台と分けて洗うことができますので、汚れもキチンと落ち、乾きも問題ありません。
ウィングつきのもの
布ナプキンには、ウィング付きのタイプと、ひし形タイプのものがあります。
ひし形タイプのものですと、下着を覆えない部分が出てきてしまいますので、血液のもれの原因となります。
ウィング式ですと、下着をしっかりと覆ってくれる形状となっていますので血液がもれる心配が軽減します。
防水シートのないもの
布ナプキンの中にも、防水シートを入れているものがあります。
これは、布ナプキンは通気性が良いというメリットを全く考えていない商品です。
いくら肌に当たる部分が自然素材であるからといって、中に石油素材のものが入ってしまっていたら意味がありません。
石油素材は身体にも悪い影響を与える可能性がありますし、通気性も劣ります。
色柄のないもの
布ナプキンは使い捨てナプキンに比べると、かなりデザイン性に富んでいます。
使い捨てナプキンは肌に当たる部分は無地で白いものがほとんどなのですが、布ナプキンは肌に当たる部分にまでデザインがあるものも多くあります。
ですが、自身の経血の状態や量を確認する上でも、柄や色がないものを選ぶことをおすすめします。
また、デザインは化学染料で染めていますので、せっかく布ナプキンにしたのに意味がありません。
リネン素材のもの
布ナプキンには販売価格を下げるために、安価なニットやジャージ素材で作られたものがあります。
これらの素材は、血液の吸収力が悪いのでもれる心配があります。
また、汚れ落ちも悪いので衛生的にもよろしくありません。
その点、リネン素材は吸収力、汚れ落ちが良いので、布ナプキンにはとてもおすすめです。
月経量に合わせて選ぶ
生理中には、月経量が多い日、少ない日がありますので、それに合わせて布ナプキンを揃えておきましょう。
布ナプキンは、使い捨てナプキンと同じように、軽い日用、多い日用、夜用のタイプがあります。
これらの3種類は持っておくと良いです。
また、布ナプキンに重ねて使うことができるパッドも数枚揃えておくと良いです。
パッドを付けていれば、月経量が多くてももれる心配が軽減されますし、パッドだけを交換すれば良いので、洗う手間も軽減します。
おすすめの布ナプキン
これらの条件に合う布ナプキンは、メイド・イン・アースの商品で
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土台となる布ナプキンはたくさんの布を使わずに、吸収力の良いパイル生地を2枚使っています。
また、防水シートなどの石油素材も使われていません。
パッドはもちろん、軽い日用、多い日用、夜用があります。
見た目のかわいさはありませんが、使い心地は最高です。
布ナプキンのメリット デメリットのまとめ
布ナプキンには、たくさんのメリットがあることを紹介してきました。
これまで使い捨てナプキンを使っていた方は、一度布ナプキンを試してみてください。
きっと、その使い心地に驚かれると思います。
ただ、手洗いや乾燥などの手間がかかることがデメリットではありますが、それを差し引いても布ナプキンの良さは代えがたいです。
自分の身体、地球環境を考えると、これからは布ナプキンの時代ではないかと、私は思います。